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ウメムラ Wine Cellar【2022年シャトー蔵出し】 シャトー・パルメ 10年熟成プロジェクト!! 「シャトー・マルゴー」に次ぐ人気と実力を誇るシャトー・パルメでは、毎年バックヴィンテージを一定数保管し、10年熟成した後に公式リリースをするプロジェクトを2020年に開始しました。 今回はその2回目となる2011ヴィンテージのご案内です。 妖艶なアロマと高いフィネスを備えた穏やかさと柔らかさが魅力の、飲み頃が長く続くワインです。 メドック格付け第3級。マルゴーアペラシオンのなかで、格付け第1級のシャトー・マルゴーに匹敵するのがこのシャトー・パルメ。ワイン造りの特徴としては、他のシャトーに比べてメルロの比率が高いことが挙げられます。これがマルゴーらしい香り高さや華やかさの他に、ポムロルのような豊かさや肉付きのよさを与えています。決して、樽香が強く出過ぎることがないパルメは、最初の数年は控えめな印象ですが、次第に洗練というよりも心が安まる穏やかなブーケを育み始めます。その柔らかさが、気高いシャトー・マルゴーとも最も異なる点でしょう。 ■2011年ヴィンテージ情報■ 2011年はボルドー全般的に暖かく、日照量に恵まれブドウの成熟サイクルが早かった年です。シャトー・パルメ2011は、暖かいながらも、過熟すぎることは無く、熟成と共にテロワールのポテンシャルの高さを感じて頂けるワインに仕上がりました。開栓直後からノーズは開いていてパワフルさがあり、スパイスや胡椒、黒果実、木の香り、ニワトコの実、セイヨウスギなどの複雑なブーケを感じます。口中では肉厚な果実味とストラクチャー、質の良い酸と、ヴェルヴェットのように緻密なタンニンが全体を包み込んでいます。素晴らしい清涼感がアフターに感じられ、永遠に続くかのような非常に長い余韻が広がります。 ワインは10年間の熟成を経て、熟成により花開く第一段階のフェーズを感じて頂ける状態です。今後も更なる熟成とともに、洗練されその美しさを増し、違った風味が現れてきます。2011年は熱狂的な注目が集まるようなビッグヴィンテージではありません。しかしながら、ビッグヴィンテージの陰に隠れ、見過ごされがちな年は、熟成を経て素晴らしい状態になり、驚きを与えてくれることがあります。シャトー・パルメ2011年はその感動を間違いなく味わって頂けるでしょう。長熟のポテンシャルをもつこのワインは、テイスターの人生の思い出に残る1本になると思います。 ■テクニカル情報■ ブドウ品種:メルロー55%、カベルネソーヴィニヨン45% 収穫時期:2011年9月7日〜9月29日 収量:20hl/ha(畑面積54ヘクタール) オーク樽熟成:21カ月(新樽比率50%) 飲み頃ピーク:今からお飲み頂くか、2045〜2050年頃迄熟成可能 CHATEAU PALMER 生産地:フランス ボルドー マルゴー 原産地呼称:AOC. MARGAUX 格付け:第3級 ぶどう品種:メルロー 55%、カベルネソーヴィニヨン 45% 味わい:赤ワイン 辛口 フルボディ ワインアドヴォケイト:96 ポイント Rating 96 Release Price $345 Drink Date NA Reviewed by Robert M. Parker, Jr. Issue Date 30th Apr 2014 Source 212, The Wine Advocate The opaque blue/purple-colored 2011 Palmer reveals a stunning bouquet of licorice, truffles, camphor, spring flowers, black raspberries and black currants. One of the superstars of the vintage, this brilliant 2011 possesses superb concentration and purity, medium to full body, and remarkable length of close to a minute. A tour de force in winemaking, the Palmer team merits accolades for achieving this level of quality in a more challenging vintage than either 2009 or 2010. The “wine of the vintage” in Margaux, tiny yields of 20 hectoliters per hectare, a final blend of 55% Merlot and 45% Cabernet Sauvignon, and a severe selection (only 55% of the production made it into Palmer) are the reasons for this success. Winemaker Thomas Duroux continues to fine tune this already brilliant estate, producing first-growth quality wines year after year.Chateau Palmer / シャトー・パルメ シャトー・マルゴーと並び、マルゴー村を代表するシャトー! シャトー・パルメの格付けは第三級ですが、その実力は五大シャトーと同程度の第一級相当と言われており、もし現在メドック格付けの見直しがあれば、第一級へ昇格すべきシャトーとされています。 マルゴーアペラシオンのなかで、格付け第一級のシャトー・マルゴーに引けを取らないと言われているのがシャトー・パルメ。シャトー・パルメは格付け第三級ながら、第一級や第二級シャトーと同程度の価格帯で取引されています。 ワイン造りの特徴としては、他のシャトーに比べてメルロの比率が高いことが挙げられます。これがマルゴーらしい香り高さや華やかさの他に、ポムロルのような豊かさや肉付きの良さを与えています。樽香が強く出過ぎることがないパルメは、最初の数年は控えめな印象ですが、次第に洗練というよりも心が安まる穏やかなブーケを育み始めます。その柔らかさが、シャトー・マルゴーと大きく異なる点です。 歴史は古く、1814年、イギリスの将軍、シャルル・パルメ/チャールズ・パーマー氏が、彼が恋に落ちた未亡人より購入したのがこのシャトー・パルメです。当時はドメーヌ・ド・ガスクという名前で呼ばれていました。パルメ将軍は30年に亘って、畑を広げ、設備を充実させるなどの、様々な改良を行い、シャトーには彼の名、パルメをつけました。 その後、19世紀半ば、銀行や鉄道事業などで名をはせていた、エミールとイザックのペレール兄弟が1853年にシャトーを購入します。そこから1年もたたない間に大掛かりなシャトーの改革を成し遂げましたが、1855年の格付けでは3級という評価でした。 そこから100年の間に4回ほどオーナーが変わった後、シシェル家とマレール・ベス(マーラー・ベッセ)家が共同でシャトーを経営する事となりました。イギリス出身のシシェル家はイギリスやフランス国内に販売を行うワイン商を経営しており、オランダ出身のマレール・ベス家は織物とワインビジネスで名をはせていました。 2004年より、トマ・デュロー氏に経営を委ね、トマ氏の指揮の下、選果台や貯蔵庫、試飲専用の部屋にわたるまで近代的な設備を備えた大規模な改修を行うなど歴史あるパルメの品質向上に余念がありません。そして、現在格付け3級ながら1級にせまる品質・評価・価格で、スーパーセカンドのひとつに位置づけられています。 小塔のある印象的なシャトー・パルメが位置するのは、マルゴーのアペラシオンの中でやや北寄りに位置しています。66haの畑はジロンド河を見下ろす丘陵地に位置し、畑ではカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが約半分ずつに加えて、プティ・ヴェルドも少量栽培されています。それぞれのテロワールを個別に調整できるよう、54基の円錐の醗酵タンクを使用しています。キュヴェごとに試飲をし、クラス分けをして、最終のブレンドを決めていきます。樽熟成は18〜21か月で、新樽比率は50%弱です。
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